笑うことを楽しもう

堤常仁堂薬局は日本専門薬局同志会という会に入って勉強をしています。
日本専門薬局同志会とは医薬品を通じて健康指導を行なうことにより、国民の健康に奉仕し、社会に貢献する事を目的として昭和46年に設立された団体です。
全国に約1800名の会員がおり、私たちは、薬のみならず日常生活での養生法などを皆さんにしっかりとご説明できるように研修会に参加し研鑽しております。

先日その研修会の中で、NPO法人健康笑い塾主宰中井宏次さんの講演がありました。
中井さんは薬剤師資格も持ち、医学部で非常勤講師としても活躍されている一方、「医笑同源:笑い(ユーモア)で心豊かな歓びのある生活を!」をテーマに、全国の皆さんに生活における笑いの重要性を啓蒙し、薬家きく臓の芸名で落語も嗜んでおられる方です。

さすが、落語家さん!軽快な噺で1時間半の講演はあっという間に過ぎてしまいました。
お話の中で、病気の原因は20%が加齢、30%が食べすぎ、50%がストレスであり、唯一人間に与えられたストレス解消法が笑うことであるとおっしゃいました。

朝鏡を見て自分におはようと声をかける、近所の人に挨拶する、平素から耳、目、口、鼻、手を使い五感で四季を感じる、それだけでも心が笑顔になります。

ある研究で「笑いの頻度と1年後の認知機能との関連」について調査したところ「ほぼ毎日笑う人」と「ほとんど笑わない人」では、後者のほうが1年後の認知機能の低下が大きいという調査結果が出ています。
又、免疫系に働くNK細胞も笑うと活性化され、癌の進行予防、痛みの軽減になることも分かっています。

このストレス社会と言われる現代だからこそ、些細な幸せや楽しみを見つけ、笑顔を忘れずユーモアを持って前向きに生きていこうと教えてくれた素敵な講演会でした。

《陽》

2019年01月25日