学校薬剤師として
私は中学校の学校薬剤師をしています。
学校薬剤師の仕事は、学校の環境衛生の維持管理(例えば、水道水やプールの水質検査、教室の温度や湿度•二酸化炭素濃度の測定等)や、生徒たちへの保健指導を行います。
その一環で、先日3年生の生徒たちへお薬の正しい使い方について講義をしてきました。
今はインターネットでも薬を買える時代です。
便利な反面、使い方を誤ったり、症状に合わない薬を使うと、悪化したり、副作用が出たりもします。
中学生の訴えで一番多い症状が頭痛。
頭が痛くなったらすぐに痛み止めを飲むという子供達も少なくありません。
しかしながら、頻繁に痛み止めを飲むと胃も荒らしますし、体も冷やします。
さらに、薬が増えると、効果も効きづらくなり、痛みに敏感になります。
これを薬剤性頭痛と言いますが、こうなると治すことはとても難しくなります。
当店でいつもお伝えしていることですが、お薬が”効く”と”治る”と言うのは違います。
”効く”と言うのは、一時的に症状がおさまること。
”治る”と言うのは、自分の自然治癒力がしっかり働き、根本となる原因から改善すること。
症状を治すのは薬ではありません!
自分自身の体力、免疫力です!!
薬は自分の自然治癒力を働きやすくするための補助にすぎません。
まずは、バランスのとれた栄養を摂り、しっかり寝て、適度に体を動かし、
そしてよく笑うことが大切ですね!
《陽》